呼吸について 【ととのえ学】

今回は、呼吸について詳しく解説します。前回のマインドフルネスメディテーションの説明でも触れましたが、なぜメディテーションでは呼吸が集中の対象となるのか、その理由についてもお話しします。

普段何気なく行っている呼吸ですが、実際にはどのような働きをしているのでしょうか?
「酸素を吸って、二酸化炭素を吐く」といった答えが思い浮かぶかもしれませんが、より正確に言えば、「呼吸とは、鼻、呼吸筋、肺などが協力して酸素や二酸化炭素を出し入れすること」です。呼吸は単一の動作ですが、体の複数の部位が協力して行われ、水分や熱も調整されます。

「普段は自律神経で制御されて無意識」という点が重要であり、呼吸は自律神経によって制御され、私たちは無意識に行っています。しかし、逆に呼吸を意識的に行うことで、自律神経の働きを意識的にコントロールすることができるのです。メディテーションでは、この自律神経のコントロールを目指して、呼吸に集中するのです。

それでは、自律神経とは何でしょうか?自律神経は交感神経と副交感神経に分かれており、交感神経は身体を活動的な状態に促す作用を持ち、車のアクセルのような働きをします。一方、副交感神経は身体の回復や再生を促す作用を持ち、車のブレーキのような働きをします。

身体が健康に機能するためには、交感神経と副交感神経のバランスが重要であることが分かってきました。現代人が疲れていたり、眠れなかったりする原因の一つは、自律神経のバランスの乱れによるものです。詳しい自律神経の説明は次回取り上げます。

今回も私の作成した資料と、自律神経の有名な医師である、小林弘幸先生の書籍を参考資料として添付しますので、ご興味のある方はご覧ください。

【呼吸法についての資料】

https://docs.google.com/presentation/d/e/2PACX-1vQ34vw2sFqmmlg3EheInoYn8FyZVWfhODdGTiuPHvBNXDMMfL5g4EwS-dM9v0_ko4CA2FVA6etFv2Kn/pub?start=false&loop=false&delayms=3000

【小林弘幸先生書籍】

文 Tommy H