近年、欧米を中心にマインドフルネスが注目されています。マインドフルネスとは、「今、この瞬間」に意識を集中する瞑想法です。ストレス軽減や集中力向上など、様々な効果が期待できます。
しかし、欧米で流行しているマインドフルネスは、日本ではまだあまり流行しておらず、日本人に必ずしも合っているとも限らないんです。
本記事では、臨済宗の住職でありかつ、精神科医である川野泰周さんとコンサルタントの恩田勲さんの書籍や記事をベースに、日本人に合ったモメンタムを取り入れたマインドフルネスとは何かについてご紹介します。
モメンタムとは
モメンタムとは、「心の勢い」という意味です。目標に向かって進んでいくための原動力となるものです。
モメンタムが高ければ、困難な状況でも諦めずに努力することができます。また、新しいことに挑戦したり、リスクを恐れずに行動したりすることもできるようになります。
欧米と日本のマインドフルネスの違い
欧米のマインドフルネスは、リラックスと集中力強化に重点を置いています。一方、日本古来の禅の瞑想は、心を無心にすることやモメンタム(心の勢い)の要素が含まれています。
欧米人は、自己肯定感が高く、人生においても目標を明確に持っている人が多い傾向があります。そのため、マインドフルネスで心を落ち着かせることで、本来持っている行動力を発揮しやすくなります。なので、GoogleやAppleなどのもともとモメンタムはあるけれども疲れて力を発揮出来なかった人がマインドフルネスを取り入れることで元気にパワーアップするという感じになっています。
一方、日本人は欧米人に比べて、自己肯定感が低い傾向があります。また、人生の目標や進むべき方向が明確に定まっていない人も少なくありません。そのため、マインドフルネスで心を落ち着かせても、そもそもモメンタムが低いので、次の行動につながらない状態になってしまっています。
日本人が瞑想しても行動的にならない理由
日本人が瞑想をしても行動的にならない理由は、そもそもモメンタムが不足しているからです。
マインドフルネスで心を落ち着かせることは大切ですが、それだけでは行動力は生まれません。目標に向かって進んでいくためには、モメンタムが必要です。
日本人に合ったモメンタムを取り入れたマインドフルネス
日本人に合ったマインドフルネスは、欧米型マインドフルネスにモメンタムの要素を加えたものです。
具体的には、『「癒やし」や「集中力トレーニング」だけで終わらず、心に勢いをもたらし、人間本来の行動力を取り戻すための、新しいマインドフルネス』というのを著者のお二人は提唱されています。欧米での科学的な要素は取り入れながら、日本人に合った形にしていくことで、日本人による日本人のためのマインドフルネスとして進化させていくための取り組みを私も行なっていきたいと思います!
まとめ
モメンタムを取り入れたマインドフルネスは、日本人の行動力向上に貢献できる可能性があります。
日本人の心性に合ったマインドフルネスを実践することで、一人一人がより充実した人生を送ることが出来るようになり、社会全体が豊かになっていくと素敵ですね。
参考文献