現代社会で多くの人が抱える悩みの一つが睡眠不足です。仕事や家事、育児など、忙しい毎日の中で十分な睡眠時間を確保するのは難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな睡眠不足解消に効果的な方法として、近年注目を集めているのが「サウナ」です。サウナに入ると、ぐっすり眠れるようになるという声を多く耳にします。本記事では、実際にサウナが睡眠に与える効果について、科学的な根拠に基づいて詳しく解説していきます。
サウナに入ると75％の人が睡眠改善効果を実感
サウナが睡眠に良い影響を与えることは、2019年の研究によって明らかにされました。
その研究では、サウナに入浴した被験者のうち、75％の人が睡眠の質が向上したと実感したという結果が出ているのです。
Natureにも掲載されたDPGが関係しているかも
サウナが睡眠に良い影響を与える理由は、まだ完全には解明されていないそうですが、最近の研究では、サウナによって体内の「DPG（深部体温-皮下温較差）」が大きく変化することが、睡眠改善効果に関係している可能性があると言われています。
DPGとは、体の深部体温と皮下体温の差のことを指します。人間は、このDPGが大きくなるほど眠くなりやすくなるということがわかっています。
サウナに入ると、深部体温が上昇し、皮下体温が低下します。その結果、DPGが大きく変化し、睡眠の質が向上することが考えられます。
このDPGに関する研究結果は、世界的に権威のある科学誌「Nature」にも掲載されており、サウナの睡眠改善効果の科学的な根拠として注目されています。
睡眠の質も改善
サウナは、睡眠の質を改善するだけでなく、睡眠時間そのものも増やす効果が期待できます。
サウナに入ると、リラックス効果のあるホルモンである「セロトニン」の分泌が促進されます。セロトニンは、体内時計を調整する役割を担っており、睡眠の質を向上させるだけでなく、入眠を促進する効果も持っています。
また、サウナによって疲労物質が体外に排出されることで、夜中に目が覚めにくくなり、睡眠時間を延長することができます。
まとめ
サウナは、科学的根拠に基づいて、睡眠改善効果が期待できる健康法です。
サウナに入ると、以下のような効果が得られます。
- 入眠しやすくなる
- 睡眠が深くなる
- 朝すっきり目覚められる
- 睡眠時間の延長
- 睡眠の質の向上
睡眠不足にお悩みの方は、ぜひサウナを試してみてはいかがでしょうか。ただし、サウナに入る前に水分補給をしっかりと行い、無理のない範囲で入浴するように注意しましょう。
参考書籍
