【ストレスのととのえ学①】嫌いな人と上手に付き合う方法

職場や学校、プライベートなど、様々な場面で「嫌いな人」と関わることは避けられないものです。しかし、嫌いな人と接することはストレスや心労につながり、場合によっては仕事や生活に支障をきたすこともありますよね。そこで今回は、嫌いな人と上手に付き合うための方法についてご紹介します。これらの方法を参考に、ストレスフリーな人間関係を築き、より充実した生活を送っていきましょう!

好き嫌いがあるのは人間のデフォルト

人間は、様々な経験や価値観に基づいて、人に対して好き嫌いという感情を抱きます。これは、人間関係を築き、維持していくために必要な感情であり、決して悪いことではありません。なので嫌いな人がいても普通なので大丈夫です。

嫌いと思うと相手にも伝わる返報性の原理

しかし、問題なのは、その好き嫌いを相手に直接的に表現してしまうこと。心理学の「返報性の原理」というものがあり、人は自分が相手に抱いた感情と同様の感情を相手から返される傾向があります。つまり、嫌いな態度で接していると、相手もあなたに対して嫌いな感情を抱きやすくなってしまうのです。返報性の原理は、人間関係において様々な場面で影響を与えます。例えば、以下のような状況が考えられます。

  • 職場の上司に対して横柄な態度をとると、上司もあなたに対して厳しい態度をとるようになる。
  • 学校の友人に対して悪口を言うと、友人からも悪口を言われるようになる。
  • パートナーに対して冷たく接すると、パートナーもあなたに対して愛情表現を控えるようになる。

このように、嫌いな気持ちで接していると、相手との関係が悪化し、コミュニケーションが難しくなってしまう可能性があります。

嫌いな人と上手に付き合う2ステップ

嫌いな人と上手に付き合うためには、以下の2つのステップがポイントです。

  1. 好き嫌いで分けずに普通を入れてみる
  2. 相手の長所も探してみる

好き嫌いの2分で分けずに普通を入れてみる

人は、初対面の相手に対して2分以内に「好き」か「嫌い」かを判断する傾向があります。しかし、この2分間の判断は、相手の本質を理解したものではありません。

そこで、まずは2分間の判断をせず、「普通」という気持ちで相手と接してみましょう。「普通」という気持ちで接することで、相手の良いところにも気づきやすくなり、関係改善のきっかけにもなります。

相手の長所も探してみる

嫌いな人に対しては、どうしても悪いところばかりが目につきます。しかし、どんな人にも必ず良いところがあります。

意識的に相手の言動を観察し、長所を見つけてみましょう。長所を見つけることで、相手に対する印象が少しずつ変わってくるかもしれません。

上記の2ステップを試してもどうしても関係改善が難しい場合や、精神的な負担が大きすぎる場合は、「消す・逃げる」という選択肢も有効です。

*「消す」とは、物理的に距離を置いたり、精神的に距離を置いたいすることを意味します。職場であれば、部署異動を希望したり、必要最低限のコミュニケーションに留めたりする方法が考えられます。プライベートであれば、無理に会う必要はなく、SNSでの繋がりを解除したり、会話を避けたりすることで距離を置くということです。

「消す・逃げる」 は、問題から目を背けるように思われるかもしれませんが、自分の心身の健康を守るために必要な手段です。嫌いな人と無理に関わる必要はなく、時には距離を置くことも大切です。

まとめ

嫌いな人と上手に付き合うためには、「普通」という気持ちで接し、相手の長所を見つけることが重要です。しかし、どうしても関係改善が難しい場合は、「消す・逃げる」という選択肢も有効です。

大切なのは、自分の心身の健康を第一に考え、無理のない範囲で人間関係を築いていくことです。