【サウナのととのえ学⑤】サウナで免疫力をアップして風邪知らず!

最近、健康や美容に良いと話題のサウナ。実は、サウナには風邪予防効果もあるんです!オーストリアのウィーン大学で行われた研究では、サウナ習慣のある人はそうでない人に比べて、なんと風邪にかかる確率が約50%も低かったという結果が出ています。この記事では、サウナがなぜ風邪予防に効果的なのか、その秘密を分かりやすく解説します。

サウナで風邪知らずになる理由

サウナに入ると、体温が上昇します。この発熱状態によって、HSP(ヒートショックプロテイン)と呼ばれるタンパク質が生成されるんです。HSPは、細胞を修復し、免疫細胞を活性化する効果を持つため、免疫力向上に役立ちます!

1. 体のヒーロー「HSP」を活性化

  • 細胞内のタンパク質が熱で損傷を受けた際に、その修復を助ける
  • 免疫細胞の一種であるナチュラルキラー細胞やマクロファージを活性化し、病原体と戦う能力を高める
  • 古くなった細胞や異常な細胞を除去するオートファジーを促進する

2. 白血球パワーアップ! 全身パトロール強化

サウナの熱によって血管が広がり、血行が促進されます。血行が促進されると、白血球などの免疫細胞が全身に行き渡りやすくなり、体内に侵入した病原体と戦う準備が整います。聞いただけでも元気になってきそうですね。

3. 自律神経のバランスを整えて、心身リラックス

サウナと水風呂の交互浴は、自律神経のバランスを整える効果があります。自律神経が整うことで、免疫機能が向上し、風邪などの病気にかかりにくくなります。

  • 交感神経:活動時に優位になり、心拍数や血圧を上昇させる
  • 副交感神経:リラックス時に優位になり、心拍数や血圧を低下させる

まとめ

サウナは、体温上昇によるHSPの増加、血行促進による白血球増加、自律神経のバランス調整という3つのメカニズムによって、免疫力向上に効果を発揮します。ウィーン大学研究で示されたように、サウナ習慣は風邪予防に役立つことが科学的に証明されています。ぜひ、サウナを生活に取り入れて、健康的な体づくりを目指しましょう!

参考資料

医者が教えるサウナの教科書