昼寝のススメ 【soluteエッセイ】

2月も下旬になり、徐々に暖かい日も増えてきました。
先日目黒あたりを散策した際に、梅も綺麗に咲いており、もうすぐ春本番となり、気持ち的にもウキウキしてきます。

そんな春の季節ですが、やけに眠い、疲れが取れないといった不調を感じやすい季節でもあります。
昼間やけに眠い、疲れが取れないけれど仕事、勉強や家事育児を進めなくてはいけないといった方のために、春の季節に眠気やだるさを感じやすい原因と、その解決策としての昼寝(パワーナップ/積極的仮眠)をご紹介します。

春に眠気やだるさを感じやすい原因

春に眠気やだるさを感じやすくなる主要な原因として、自律神経の乱れが挙げられます。
自律神経は、交感神経と副交感神経があり、交感神経が優位な時は、心身がアクティブになるのに対して、副交感神経が優位な時は、心身がリラックスした状態となります。
このバランスが取れていると、日中は活動的に、夜は自然と眠気が訪れますが、冬から春に変わる時期は、温湿度、日照時間などが急激に変化するため、体が環境変化に対応出来ず、自律神経が乱れやすくなります。
また、春は、転勤、異動、就職、引っ越しなど変化を伴うイベントが多く、自律神経が安定し辛いです。さらに、花粉も多く舞う時期であり、花粉症に伴う自律神経の乱れも発生しやすいです。

春の眠気やだるさの解消としての昼寝

自然環境の変化や、社会環境の変化で自律神経が乱れやすい春の季節なので、無理をしすぎないというのが重要ですが、そうは言ってもやらなくてはならない事があり対応しないといけないという場面もあると思います。
そんな時に、春の眠気やだるさを取り除く方法の一つとして昼寝があります。

昼寝により、アクティブになりすぎた交感神経を鎮める事で眠気やだるさを取り除き、さらに、脳内の情報が整理されることにより、認知能力が30%程度、注意力が50%程度改善されると言われています。
昼寝は米国では、パワーナップ(積極的仮眠)と呼ばれ、その効果は、NASAなどによっても研究されており、Google、Apple、Nikeなどの企業にも取り入れられています。

昼寝のポイントとして、昼寝の時間は30分以内とする事が挙げられます。
これは、昼寝の時間が30分以上になると、睡眠の深いステージに進んでしまい、昼寝後に覚醒時辛くなってしまったり、夜の入眠に影響を及ぼしてしまう可能性が出てきます。

昼寝なども活用して、自律神経をととのえ、気持ちよく春の季節を過ごしていただければ幸いです。

下記参考記事なので、興味がある方はどうぞ。

https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/archive/standard/about/blogs/healthcare/20190301-blog-powernap-for-good-sleep.html